来季もレアル・ソシエダでのプレーが濃厚とみられていたマルティン・ウーデゴールですが、レアル・マドリード復帰の可能性が急浮上。
(8/13追記:ウーデゴールのマドリー復帰が決まりました。)
スペイン紙「AS」ではウーデゴールがポジションを争うであろうモドリッチ、クロースとの比較を特集しています。
ここではその比較データを取り上げ、ウーデゴールがどういう選手なのか、マドリーでの起用法はどうなるのかを考察していきたいと思います。
今季リーガのスタッツを比較
8/11「AS」の報道より。(集計元が異なるため、リーガ公式の統計データとは差異あり。)
モドリッチ | ウーデゴール | クロース | |
試合数 | 31 | 31 | 35 |
ゴール | 3 | 4 | 4 |
アシスト | 7 | 6 | 5 |
シュート | 15 | 18 | 22 |
センタリング | 27 | 21 | 31 |
チャンスクリエイト | 15 | 24 | 24 |
パス | 1448 | 1623 | 2483 |
パス成功率 | 88% | 84% | 91% |
ラストパス | 57 | 106 | 51 |
ラストパス成功率 | 34% | 45% | 37% |
ドリブル | 82 | 132 | 49 |
ドリブル成功率 | 49% | 56% | 57% |
各項目を見たときにウーデゴールに関して特筆すべきところは、やはりラストパスとドリブルの部分。
ラストパス数に関してはモドリッチ、クロースの2倍、成功率も高い値を示しています。またドリブルについてはクロースの3倍近くを記録。
もちろんこれだけでウーデゴールが2人と比べて優れているなんて言うことは愚かですが、より攻撃的な部分で強みを持っているということは言えるでしょう。
ウーデゴールのマドリーでの起用法は?
シーズン中に幾度も目にした「モドリッチが退団したら後釜に、、」という報道。
しかし個人的には中盤3枚のインサイドハーフの位置にモドリッチの代わりとして据えるのは少し不安を感じています。
どちらかと言うとイスコの代わりのようなプレーヤーかと。
「AS」の報道には守備関連のスタッツが取り上げられていないのですが、ウーデゴール帰還を盛り上げるため良い側面のみピックアップしている感じがあるのは否めないところか。
データサイトsofascore.comより。
モドリッチ | ウーデゴール | クロース | |
タックル/90min | 1.2 | 0.9 | 1.6 |
インターセプト/90min | 0.7 | 0.5 | 0.7 |
ソシエダの試合を見ても守備の切り替えや強度が物足りない印象は受けていましたが、やはりスタッツにも表れていますね。
マドリーのインサイドハーフとしてプレーするには守備面での弱さが少し懸念です。
ソシエダでのウーデゴールを見ると、間で受けて前を向き、グイグイとドリブルで持ち運び、そして非凡なパスセンスでお膳立てする。そんなチャンスメイクが売りの選手です。そのあたりがラストパスやドリブルなどのスタッツに如実に表れていますね。
どちらかと言うと、モドリッチやクロースよりもイスコやハメスと近い長所を持った選手だと思います。
今季CLベルナベウでのPSG戦なんかでは4-3-1-2で中盤にカゼミロ、クロース、バルベルデ、トップ下気味にイスコといった布陣でPSGを圧倒していました。(結果は終盤サクッと追いつかれ2-2。。あれほど内容と結果が伴わないのも珍しい。。)
ウーデゴールの起用はこのイスコの立ち位置がベストになってくるのではと思います。
ただマドリーは基本的に4-3-3が多く、イスコトップ下システム自体オプション的な扱いなので、これで安定的な出場機会は現実的には難しいですかね。
噂レベルで流れているイスコ退団がもし現実になった場合は話が変わってくると思いますが、現実的にはインサイドハーフでのポジション争いに挑むことになるのでしょう。
16歳で入団した神童は現在21歳、果たしてマドリーでポジションを掴むことができるのか注目です!