2020/8/7に開催されたCLラウンド16第2戦マンチェスター・シティ vs レアル・マドリードのマッチレポートです。
ハイライト動画
試合ハイライト
試合の舞台裏
試合データ
2020/8/7 28:00キックオフ @エティハド・スタジアム | |||||
マンチェスター・シティ |
レアル・マドリード | ||||
2 |
1 | ||||
スターリング(9') ジェズス(68') |
得点者 |
ベンゼマ(28') | |||
20 | シュート数 | 9 | |||
7 | 枠内シュート数 | 4 | |||
602 | パス本数 | 494 | |||
87% | パス成功率 | 85% | |||
55% | ボール支配率 | 45% |
フォーメーションと選手評価
フォーメーション | |||
選手 | ゴール アシスト MOM |
選手評価 |
|
Marca | As | ||
スターティングメンバー |
|||
クルトワ | ★★ | ★★ | |
カルバハル | ー | ★★ | |
ヴァラン | ー | ー | |
ミリトン | ー | ★★ | |
メンディ | ★ | ★ | |
カゼミロ | ー | ー | |
クロース | ー | ★ | |
モドリッチ | ★ | ★ | |
アザール | ー | ★ | |
ベンゼマ | ★ | ★★ | |
ロドリゴ | ★ | ★★ | |
ベンチメンバー | |||
アレオラ | |||
アルトゥーベ | |||
ハビ・エルナンデス | |||
ナチョ | |||
マルセロ | |||
バルベルデ | s/c | s/c | |
イスコ | |||
バスケス | s/c | s/c | |
アセンシオ | ★ | ★ | |
ヨビッチ | s/c | s/c | |
ブラヒム | |||
ヴィニシウス | |||
備考 | |||
:ゴール :アシスト :イエローカード :イエローカード2枚 :レッドカード :途中交代 :途中入場 :MOM |
感想
1stレグを1-2で落とし迎えたこの試合。
逆転突破の為には2得点以上、1点差以上の結果が必要でしたが残念ながら1stレグと同スコアで敗北、ラウンド16で今季CLを敗退することとなってしまいました。
ヴァランの2度のミス
残念ながらこの試合で最もハイライトされてしまうのがヴァランの2度のミス。いずれも失点につながり試合を終わらせてしまったことは間違いありません。
この試合序盤からシティのハイプレスがはまっていました。前へのパスコースを切られヴァラン、クルトワ、ミリトンの間でパス交換を強いられる場面が目立ち、ボールの逃がしどころが見つからない中で不用意なボールロスト。
DFとしては許されない失い方ですが、それを招いたシティはさすがですね。2失点目のミスに関しても、少なからず1つ目の失態のメンタル面への影響があったのでしょう。
👉@raphaelvarane: "I want to step up. This defeat is my fault, all mine. I have to accept that. I am sorry for my teammates and all the effort they put in." #HalaMadrid | #RMUCL pic.twitter.com/STZuCH1xH1
— Real Madrid C.F. 🇬🇧🇺🇸 (@realmadriden) August 7, 2020
ヴァランは試合後インタビューで「敗北は全て自分の責任だ。それを受け入れる必要がある。チームメイトとその全ての努力に申し訳ない。」とコメント。どれほどの責任を感じているかは計り知れません。
敗北はただただ残念でなりません。しかし個人的にはヴァランを責める気にはなりません。
私も仏ではないので、失態を犯した選手によっては怒りの感情が湧いてきます。
1、2年で退団してきている選手達や常習的なロストが散見されるような選手であればまさにそのような感情だったのでしょうが、今までヴァランがマドリーで成し遂げてきたことがそうさせないのだと思います。
ヴァランが何年も示してきたパフォーマンスやクラブへの貢献度は多大なものです。
ロドリゴは試合後に、「この試合が彼のマドリーでの功績を汚すことはない」とコメントしていますが、本当にその通りだと思います。
もちろんあってはならないミスであることに間違いありません。今回の失敗を糧に成長し、気持ちを切り替えて来シーズンに望めることを願うばかりです。
ラモス不在の影響
ヴァランのミスにはラモス不在の影響もあったのでしょう。
ヴァラン、ミリトンのコンビだと最終ラインが下がって押し込まれてしまう印象。そしてラモスほどの配球の精度もないので、ビルドアップの起点が作れないですね。
チーム全体としてラモスへの依存度が浮き彫りになってしまった試合です。
カピタンはもう34歳、マドリーを去る日も遠くない。近いうちに直面する課題ですね。
アザール、今季のラストチャンスを逃す
足首の違和感が報じられながらも、スタメン出場を果たしたアザール。
今季1ゴールのみと個人としては散々な結果で、1年目の評価を少しでも覆すにはCLシティ戦は絶好のチャンスでした。
が、この試合も見せ場なく攻撃に関与する場面も少ない。サイドに張らせてボール持っても何も打開できないシーンが多かったですね。1億ユーロを超える移籍金で入団した選手としては最も期待外れの1年目となってしまったのは言うまでもありません。
マドリディスタの期待に応えてくれるのは少なくとも来季に持ち越しということですね。
右ウイングの序列
ジダンの起用法の中で最も序列が曖昧なのが、前線3枚の内のベンゼマ、アザールともう一枚が誰かということ。
アセンシオなのかロドリゴなのか、またイスコなのか。アザールとの共存も視野に入れたらヴィニシウスか。
シーズン中断明けの6月からの起用法を見るとロドリゴがファーストチョイスの候補となりつつあるような傾向が見えます。
出場時間は均等に分散されている中でも、流れを作るうえで重要な再開後初戦エイバル戦、優勝がかかった第37節ビジャレアル戦、そしてCLシティ戦など、大一番という試合でスタメンに抜擢されたのはロドリゴが多いように感じます。
今夏大きな補強はないと見込まれており主力は変わらず望むと思われる来季、ジダンがどのような序列をつけてくるのか楽しみです。
今試合の名シーン
今試合の名場面がこちら。
ジダンとペップ
#UCL El #CityRealMadrid ya ha terminado, nadie sobre el césped del Etihad... excepto estos dos grandes entrenadores, ¿de qué charlarían Zidane y Guardiola al término del partido de Champions?
🎥 @miguelangelara pic.twitter.com/mwkwVxU5Pi
— MARCA (@marca) August 7, 2020
試合後に誰もいないピッチの上で話し込むジダンとペップ。
広いピッチの上に名将2人というシチュエーションが映えますね。
Marcaの報道によると、この時の会話の内容についてペップは、「マドリーのリーグ優勝を祝福し、そして彼の家族についても訪ねた。いつか私たちはディナーを共にして、何でも話すことができるようになると思う。」と話しているようです。